リーディングだ

田中ロイジ

2012年11月15日 13:13

2本の「リーディング」についての話。

■11月某日

別に某とか濁す必要もないんですが。
劇団LOKEのふくぞのさんらが企画して毎月開かれている朗読会
「夜夢人(よむひと)の会」に行ってきました。

これまで仕事の都合で参加できず、今回が初参加。
(土壇場で主催者の皆さんにご迷惑おかけしてすんませんでした!)

あまり予備知識ナシで行ったんだけど、参加者には先にメールがまわってきて、
今回のテーマはカクテル、男女の話ということで、ドレスコードの指示もある。本格的!

会場に入ると自分の台本が配られる。台本といっても芝居の脚本なわけじゃなく、
一編の小説。それを初見で読むことになるんだけども。
芝居やってる頭だと朗読=リーディング芝居になっちゃってたので、
「あ、普通は朗読って本読むことだよな」と思い直す。
しかし演劇人の関わる企画なので、ただ読むだけではない。
参加者全員に役が割り振られている。登場人物数名とと本文。
さらに会場はとあるカフェ。カウンターやテーブルもあり、動きもある程度指示されている。

と、ここまででかなり演劇的なんですが、参加者の中に劇団関係者はほとんどいませんでした。
顔見知りが多いんだろうなと思って行ったら知らない人だらけですよ。
劇団関係者だったら顔くらいは知ってる(というほど、鹿児島の演劇界は狭い)ので、
多分みなさん演劇をしている人というわけではない様子。
で、みんな上手くスラスラ読むわけです。初見なのに。
セリフも棒じゃないし。(棒の方も中にはいたけど、まぁ朗読だし)
あたいも仕事柄、ある程度は初見で読めなきゃいけないんだけど、
「人前でしゃべる前にはまず練習が必要」なタイプなので、長文を読むとまぁ…噛むよね。
しかも上手に見せようとしちゃう。結果うまくいきませんでしたね。
普段ほとんど読書しないし(言い訳)
皆さんほんまにすごいです。
読書しない身にはほんとにいい体験です。聴いてりゃ一冊読んだ気になるもん。朗読会すごい。

今回はざっと数えて25名ほど集まってたようで、そのほとんどが知らない人。
しかも小3からおじさんおばさんまでと幅広い年齢層。
きっと芝居にもアンテナ張ってくれそうな。
この人たちがごっそり芝居見に来てくれたらいいのになぁ、なんて思います。
増えろ!観劇人口。

あたいも犬以外で久しぶりに台本持って台詞としての声を出しました。
最近ずっと犬しかやってなかったからね。
犬は犬で楽しいしありがたいんですよ?だって少年役ですよ、しかも犬。
芝居やってると希に、大人の役者に少年少女の役なんかが回ってくる場合があるんだけど、
あたいは見た目がこれなんでまず大人の役しか回ってきませんから。
ひさしぶりに大人のしゃべりができたと思う。演劇的評価はさておいて。

というわけで夜夢人の会、楽しかったです。
参加者全員に配役があり、しかも演劇的要素も楽しめる。
興味のある方は次回ぜひ。



■11月某´日


別に某´とか濁す必要もないんですが(ボーダッシュです)
鹿演協主催のリーディング公演の稽古を観に行ってきたよ!
前回のあれからもうすぐ一年。
前回はイイ役で出演させていただき、ほんまにいい経験になりました。
(前回の記事はこちら)
今回は出産直後になるので、役員のくせに関わることはおろか観にも行けなさそうです。

というわけで稽古を見に行った、というか雰囲気を味わいに行きました。
前回は6人芝居だったんですが、今回は14人と大規模。
協議会加盟劇団および個人の役者がまぜこぜで参加。
さらに前回は合同稽古は当日の開演前にしかできなかったんですが、
今回はそれも踏まえ、数回の合同稽古をしてから本番に挑みます。

脚本と演出は劇団いぶきの朝隈さん。
いぶきさんは普段、音楽も手作りなんですが、今回もそんな感じでいぶき色が楽しめそう。
あ、このブログは薩摩剣士隼人のファンの方々が観ているようなので言っときますが、
劇団いぶきといえば、知覧の回でエキストラ参加してくれた皆さん。
あのインパクトある外国人の方も劇団員。(リーディングには出演されないけどね)
知覧在住の外国人って芝居やったり太鼓叩いてたりカッコイイです。

さて他に非常口、テアトル、LOKE、アクターズファクトリーなどの役者さんが参加しますよ。

今回の作品、タイトルは
『水中家族』

どんな話かってのはまだ書けませんが、そのまま、タイトルの通りです。
水中家族の話なんです。
気になるでしょ。
めっちゃ面白いと思うんだよなぁ。見に行ってくらさい、是非。
来年1月19日です。
詳細はまたこんど。


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